こんにちは。動画の楽校の河野です。
昨年度、中小機構大学校 虎ノ門セミナーでお話しした内容をご紹介しています。

ビジネス動画は、どうあるべきでしょうか、続きです。

その2 見やすさ優先が鉄則。

ビジネス動画がドラマ映像と違うのは、画面に文字説明が入ることですね。
ところが、映像初心者の方は、画面にびっしり、文字を入れてしまいがちです。

例えば、電車内の広告動画の放映をご覧ください。
ときとぎ、絶対読めないほど、文字がいっぱい載っています。自治体のPR動画に多いですね。ただでさえ、揺れている車内で、眼がくらくらします。
広告主の、いいたいことは全部乗っけた、自己満足の動画はいただけません。

仮に、1カット5秒だとしたら、5秒間で読んで意味がとれる文字数は、15文字から20文字くらいまでが限界です。

え? 5秒あればもっと読めるよ、と思った方いますか? ご注意ください、本や紙資料と違います。
映像と音楽と一緒に読む文字、なんです。見ている人の感覚は、結構総動員で働いていて、あれもこれも認知できません。

思い切った、情報の絞り込みが必要です。だいたい、人はいっぺんにたくさん言われても覚えられません。

今日は、画面に文字を入れる場合、見やすくなくなるなら、いれない方がまし。

画面の説明文字のことをいいましたが、本当は、映像も撮影するときに、“いいたいことを強調する構図で際立たせる”ことがとても重要です。

これは、プロのカメラマンでも、経験が浅い人にはなかなかできません。このあたりのことを言い出すと、映像業界向けになってしまいますが…。

映像は、情報を絞りこめば絞り込むほど、効果的なんです。

次回は、3原則の3つ目を、ご紹介しましょう。